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言葉の持つ2つのチカラ

  • 三木崇稔(みき たかとし)
  • 2018年12月10日
  • 読了時間: 4分

皆さん、こんにちは!

デーム・コーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。


僕が塾講師の時、教え子の何人かがこんな話をしていました。

「○○は、勉強できないからしっかり教えてもらってきなさいと親に言われた」と。


親としては何気なく言っているのだと思いますが、子どもは少なからずショックな言葉だと思います。


皆さんは教育心理学でピグマリオン効果という心理作用をご存知ですか?簡単に説明すると、「人は期待されることで、成果があがる」というものです。


こんな話があります。ある学校で新学期、クラス分けが行われました。その中には成績が優秀な子の為の優等生クラスと成績が悪い子の為の落第生クラスが設けられました。ただクラス編成後しばらくして、何人かの子どもたちのクラス編成ミスが明らかになったのです。


教室

どんなミスかというと、優等生クラスに入る予定だったの子たちが落第生クラスに、落第生クラスに入る予定だった子たちが優等生クラスに振り分けられていたというものでした。


ただ先生たちは、それほど問題視はしなかったのです。なぜなら、落第生クラスに間違って入れられてしまっても、元々は成績が良い子たちです。なので、そのクラスでも良い成績を残し、結果を出してくれるだろう。そして、間違って優等生クラスに入った子にとっても、優等生クラスに入ったことで良い刺激になるだろうと考えたからです。


結果どうなったのか。落第生クラスに間違って入れられた子たちは、みるみる成績が落ちて、本当の落第生となりました。そして、優等生クラスに間違って入った子たちは、メキメキと成績が上がり、本当の優等生となりました。


このことから、ピグマリオン効果には逆の作用もあることが分かります。

それは人は他人からの不名誉な評価や言葉で、成果を落としてしまうことがあるということです。


不安

そして残念なことに、世の中はどちらかというと、人の良いところを見つける名人よりも人の悪いところを見つける名人の方が多いのです。


だから僕は、人の良いところを探す名人になりたい、そう常に考えています。

そして、願わくはこれからたくさんの人の良いところを見つける名人が増えてほしい、そう思います。そうなれば、世界はとても元気になると思うのです。


ただ現実はそう簡単にはいかないでしょう。

なぜなら、人の心はとても流動的で、常に変化しているからです。

調子の良い時もあれば、調子の悪い時もある。


心も身体の一部です。調子の波が必ずあります。

その調子の波は今この瞬間も波打っています。


だから時にはイライラしたり、悲しくなったりして、物事を悲観的にとらえてしまう瞬間がどんな人でも必ずあります。そして、ついその人やモノに対して悪口を言ってしまうことがあるでしょう。


波のイメージ

そんな時には、そうなってしまっている自分に気づいてほしいのです。そして、そんな自分を許してあげてほしい、そう思います。


「どんな時、人は誰かにやさしくなれるのか?」


それは、自分を愛し、自分に優しくなれている時です。だから、どんな人も自分を傷つけず、自分を大切にしてほしいと思います。


そうしたら次にその目線を自分以外の人に向けてほしいのです。もし、誰かの言動や態度、気に入らないことがあって頭にきたとしても、ムカムカしている自分、イライラしている自分を認め、許すことができたのならば、少し冷静になることができるはずです。


少し冷静になった後に、その怒りの原因である人やモノを見つめなおしてほしいのです。

たとえ、冷静になった後でもそのことが許せなくてもそれはそれで構いません。怒りを鎮め、冷静になること、それも一種の許しであると僕は思います。


手をつなぐ

ただこれだけは覚えていてほしいと思います。

どんな理由があっても、人をバカにしたり、けなしたりするような悪口は何の得にもならない、逆に損になるだけであると。悪口は、最終的に自分自身に返ってくるということを。


そして、たとえば誰かに愚痴をこぼしたり、相手を叱ったりしている時にその言葉を聞いているのは相手だけではありません。自分自身も聞いているのです。それはつまり、マイナスな言葉を自ら発してしまうことで、自分自身の成果やパフォーマンスを下げてしまっていることになるのです。


誰かにつらく当たっていませんか?

誰かに厳しい言葉をかけてしまっていませんか?

愛の鞭という言葉もありますが、愛がとれて鞭だけになってはいませんか?


原則として、鞭となる言葉で人は元気づけられたり、勇気づけられたりすることはありません。それは自分自身に向ける普段の言葉や心の声においても同様です。


言葉には2つのチカラがあります。


まずは人の言葉には人を癒すチカラがあります。だからこそ、世界的に愛される歌手がいたり、今も教科書などの文献に残されている偉人の言葉があったりするのです。

もう一つは、人の言葉には人を傷つけるチカラです。この2つのチカラのどちらを使用するのか?それは他人に決められるのではなく、自分自身で決められるのではないでしょうか?


あなたはどちらのチカラを使用しますか?


言葉の力

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