幸福を知るためのカギ
- 三木崇稔(みき たかとし)
- 2019年11月9日
- 読了時間: 3分
皆さん、こんにちは!
デーム・コーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。
喉元過ぎれば熱さを忘れるということわざをご存知でしょうか?
意味は、どんなに熱いものでも、喉を過ぎれば熱さを感じなくなることから、どんなに苦しいことでも、時が経てばその苦しさを忘れるということ(苦しい時に受けた恩も時が経つごとにその恩も忘れてしまうという時にも使用する)。
人はあらゆるものを忘れていく生き物です。中には、病気で忘れることができないという人も世の中にはいらっしゃいますが、基本的には忘れていく生き物です。
それは、このことわざにもあるように、自分にとって都合の悪いものや不必要なものを処分することで、生き易くするための生物としての機能なのでしょう。
ただ、人は時として忘れてはいけないものまで、それらと共に忘れ去ってしまうことがあります。
初志貫徹、という四字熟語がありますが、新しい事業や挑戦を始めた頃に抱いていた信念や想いを終始一貫、守り通せる人はなかなかいないものです。例えば、はじめは誰かの幸福を祈り、その手助けをするために始めたサービスが、いつの間にか会社の利益を最大化することを第一に考えたサービスを行うなんてことはよく聞く話ではないでしょうか?
もちろん、時代に合わせて変化させなければならないものというのも存在します。今日のような激変の時代にはなおさら言えることでしょう。しかし、決して変えてはならない不変のものがあります。
今回は、決して変えてはならず、忘れてはならないものについてお伝えしましょう。
結論として、僕たちすべての人が共通として、変えず、忘れず、常に心に持ち続けなければならないものは、「感謝の心」です。
特に、誰かに傷つけられたり、騙されたりなど他人に陥れられた時というのは、この感謝の気持ちを忘れてしまいがちです。最悪の場合、もう二度と自分以外の周りのものを信頼できず、感謝しようと思えないほど、世の中を恨んでしまうことさえあるでしょう。
けれど、そういった苦難というのは、もしかしたら感謝すべき存在であることに気が付いているでしょうか?
「何を言っているんだ」と思われるかもしれません。「苦難なんて一切必要なく、幸福なことばかり起きればいいじゃないか」と感じるかもしれません。しかし、僕たちには苦難が必要なのです。
もちろん、自ら進んで苦難に陥る必要はありません。ただ、受動的に訪れる苦難を感謝して受け入れればいいのです。でもなぜ苦難が必要なのか?
一つ目は、強くなるため。
二つ目は、やさしさを知るため。
三つ目は、ものの有難みや大切さを知るため。
人がどんなときに成長するのかというと、困難を乗り越えたときです。
人がどんなときにやさしくなれるかというと、そのヒトの痛みを共感できたときです。
人がどんなときに大切さを知るかというと、大切なものを失ったときです。
そういったものを知るために、僕たちの前に苦難は訪れます。言うなれば、この世に起こるすべてのことには、かならず意味があるのです。もちろん、苦難だけではなく、幸福だと感じるものにだって、僕たちに何を教えてくれています。
今この瞬間に起きているすべての教えに気づくためには、「これは自分に何かを教えてくれているんだ」という感謝の気持ちが必要なのです。
なので、皆さんもぜひ感謝の気持ちを心に抱き続けてください。

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