本当に強い人とはどんな人?
- 三木崇稔(みき たかとし)
- 2019年11月7日
- 読了時間: 3分
皆さん、こんにちは!
デーム・コーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。
明日の11月8日は立冬ということで、これから本格的な冬が始まります。今年は、元号も変化し、新時代の始まりを感じる年でしたが、もうその一年も終わりに近づいていることを感じさせられます。
突然ですが、冬と聞いて皆さんはどんなイメージを持ちますか?植物で見れば、春に芽吹き、夏に華やぎ、秋に葉を落とし、冬に休息状態になるものが多いので、冬はいわば物事の終わりの季節と個人的にはそう感じています。
物事にはかならず終わりがあります。それは人においても言えることで、人の場合の終わりは「死」と言えるでしょう。死は誰にとっても恐ろしいことです。死んでしまえば、親しい人たちとの別れもあるでしょうし、これから出会うであろう人たちとも会えなくなる。それに、これから訪れるであろう幸福も味わうことができなくなることでしょう。
それでも、人はなぜ時として自ら死を選ぶときがあるのでしょうか?
さまざまな意見があると思いますが、僕は人には2つの命があるからだと考えています。
その2つの命とは、まず一般的な人の命、心臓や中枢神経を構成する脳幹などの生命機能の活動を表すものと、目や身体を検査するものでは確認することができない命、より近い表現で表すなら「魂」のようなものの2つです。
人が自らの命を断とうと考えている時、2つ目の命「魂」のエネルギーがグンと下がっており、生きるのが辛く、苦しいと感じています。「魂」が弱っていると「魂」が元気で活発な人からすればなぜそんなことで死を選ぶのかと感じるようなことでも、心に深く傷がつき、身体が健康でも立ち上がれない程の痛みを抱えてしまうのです。
更に、身体的な怪我や痛みと比べて、魂、つまり心に受けた傷や痛みはなかなか消えてはくれません。だからこそ、傷を受ければ受けるほど、痛みや悲しみ、苦しみが真冬の豪雪地帯に降り積もる雪のようにしんしんと積もり、ある時その重さに耐えられなくなり、その時雪崩のように溢れ出した負の感情が時として人の命を刈り取ってしまうのでしょう。
そうなる前に、僕たちが心掛けたいのは、日々積もらせてきたその真っ黒な雪を溶かしてあげることです。真っ黒な雪の溶かし方は、まずその存在に気づくこと。それから、それがどんなものなのかを理解すること。その後に、誰か信頼のおける人に打ち明けることが一番です。
弱みを見せること、これまでそのような行為は恥ずかしいものとされてきました。「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるように、弱みを見せず、歯を食いしばって強がってみせることこそが強さの表れだと考えられてきたのです。
けれど、本当の強さとは、自分の弱さを他人に見せることができること。辛いのに辛いと言わないのは、自分を偽ることであり、嘘をつくことです。正直に生きてこそ、人は真の意味で強くなれます。
勿論、いきなり誰かに自分の弱い部分をさらすことは難しいと思います。なので、よく言われるのは、自分の今の気持ちを日記に記すことです。紙に書くだけでも、心に積もった黒い雪を溶かすことができます。
以上のことから、一日に最低一回でも、正直な自分になれる取り組みを行ってみてはいかがでしょうか?

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