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営業・交渉にスキルは必要ない

  • 三木崇稔(みき たかとし)
  • 2018年12月24日
  • 読了時間: 4分

皆さん、こんにちは!

デーム・コーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。


今日はクリスマスイブ。クリスマスと言えば、サンタクロースからのプレゼントですね。

僕がクリスマスにプレゼントを最後に貰ったのは、小学校1年の時でした。


当時、ポケットモンスター赤と緑が発売されたばかりで、小学校のクラスメイトの誰もがポケットモンスターを持っており、ゲームが好きだった僕も何としても欲しかったのです。

けれど、僕の家ではクリスマスにプレゼントをもらう習慣がなく、プレゼントは誕生日だけにしかもらえなかったのです。しかも、僕の誕生日は11月で、すでに別のプレゼントをもらっていました。


このままでは、ポケットモンスターを買ってもらえない。でも、なんとしてもポケットモンスターを買ってもらいたい。



基本的に僕は自分を表に出す性格ではなく、何かに熱くなるような情熱さを出すこともない大人しい性格だったのですが、この時初めて自分の欲望をむき出しにしたように思います。

皆さんは「カノッサの屈辱」という歴史的事件をご存知でしょうか?


高校で世界史を選択した人は、聞き覚えがあるかもしれませんが、ローマ皇帝ハインリヒ4世とローマ教皇グレゴリウス7世が聖職叙任権をめぐって争った結果、教皇が怒ってロ皇帝の破門と王位の剥奪をほのめかします。恐れた皇帝は、イタリアのエミリア=ロマーニャ州レッジョ・エミリア県にあるカノッサで、1077年1月25日から3日間にわたって、裸足のまま断食と祈りを続け、教皇に赦しを願った事件です。


その時の僕は、グレゴリウス7世に赦しを願ったハインリヒ4世のように、クリスマスまで母にポケットモンスターを買ってほしいと願い続けました。


最初は断り続けた母ですが、僕のあまりのしつこさに根負けしたのか、クリスマスにポケットモンスターを買うことを約束してくれたのです。



世の中には、たくさんの営業や交渉術などについて書かれたビジネス書があり、そこには様々なテクニックや知識が記載されています。また、そういった本以外にも全国でそういったセミナーや講座も開催されています。


しかし、結局のところどんなテクニックや知識を用いたところで、たとえどんなに愚直でカッコ悪くても、誠実かつ情熱的にお願いすること勝る交渉術はないように思います。


人は誰でも他人からよく見られたいと思うものです。特に、男性にそういう傾向があると思います。かつての僕もそうでした。


でも、カッコつけようとすればするほど、完璧であろうとすればするほど、人はどんどん魅力は失われ、不完全になっていくものです。


それに、人は完璧さや優れている点よりも足りない部分、欠けているものの方に目がいくものです。なので、たとえ初対面の時は完璧に取り繕えたとしても、何度も接している内にボロが出てしまい、かえって幻滅されたり、失望させることになるでしょう。


なので、営業や交渉もそうですが、それらを含めてすべての人間関係構築時には、良く見せようとするのではなく、ありのままの自分で接することが大切であると僕は思うのです。


もちろん、人からよく見られたい、人から好かれたいと思うことは決して悪い事ではないではありません。むしろ、そういった努力は自己成長において必須事項です。


ただ、そういったものは、テクニックや知識だけに頼るのは間違いです。


テクニックや知識だけに頼ることは、本当の自分に嘘をつくただのカッコつけでしかありません。本当に人から好かれたいと思うのであれば、人格や品格などの人間力のようなものを高める必要があるのです。



では、人間力はどうすれば高めることができるのか?

まず人間力を高めるには、自分の弱さや醜さを認めることが大切だと僕は考えています。


人は本来弱い生き物です。その証拠に、人より力の強い動物がたくさんおり、野生動物が溢れるサバンナや荒野に生身のまま一人放り出されたら、ほとんどの人間は生きていくことはできません。


だからこそ、人は寄り添い、社会という共同体の中で助け合いながら生きているのです。

そして、そういった身体的弱さの他に、人には欲望や嫉妬、妬みなど様々な負の感情も持ち合わせており、精神的にも弱さが誰にでもあるはずです。


誰にでも欠点や短所はあります。それを否定してはいけません。

あって当たり前だ、くらいに思うのが良いでしょう。


もし、人に何かお願いしたいことがあったり、誰かから好かれたいと思うなら、まずは飾らずありのままの自分で勝負することが大切です。


その際、自分の欠点や短所など、悪いところに気づき、やる気が削がれることがあるかもしれません。ただ、そういった悪いところは隠すべきではなく、最初に見せる方が良いでしょう。

隠し事というのは、いつかバレることがほとんどです。そして、バレた時に良いことはほとんどないでしょう。だったら、隠し事などをせず、取り繕うとはせず、堂々かつ誠実に接することが大切です。


ただ、欠点や短所などが気になるようなら、それらを強みに変える努力や改善するために日々行動することも大切であると僕は思います。



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