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他者への感謝に思いを馳せる

  • 三木崇稔(みき たかとし)
  • 2019年8月13日
  • 読了時間: 3分

皆さん、こんにちは!

デームコーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。


「人という字は、ひとりの人がもうひとりの人を支えている字です」

最近の子にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、この言葉は皆さんご存知のドラマ「金八先生」で武田鉄矢氏が演じる坂本金八の言葉ですね。ただ最近では、某番組で武田さん自身がこの言葉が間違っていると発言したことでも話題となりました。


まあこの言葉の真偽は置いておいて、人は社会的な生き物であるという心理学を学ぶ者の常識を鑑みるに、やはり人は一人だけでは生きていくことは出来ないと思います。それに、人が自分の能力や才能、個性をより発揮させる為にも他の人との協力が不可欠です。


ただアルフレッドアドラーの考えをまとめたアドラー心理学において、我々人類の課題は対人関係におけるトラブルによるものだと言われており、僕自身、人間関係で悩む方とたくさん出会ってきましたし、僕自身も人付き合いでかなり悩んだ時期がありました。なので、そんな人間関係のトラブルに巻き込まれるくらいなら、あまり人と関わらず、一人きりでいた方が楽で、心豊かであると思われる人もいるとは思います。事実、絵や音楽などの芸術活動をする際には、他者とのつながりを断ち、自分の世界に籠り作業をした方がよいパフォーマンスを生み出せることもあるとは思います。


それでもなお他者との協力が不可欠なのかと今の僕の考えとしては、そうだと感じているのです。それにアドラー心理学においても、人が幸福を感じる為には共同体感覚、簡単に言うと自分が社会の中に自分が存在している、人の役に立っていると感じられることが大切だと言っています。それに、エイブラハムマズローが提唱した欲求の5段階説(①生理的欲求、②安心安全欲求、③所属の欲求、④他者承認の欲求、⑤自己承認の欲求)の③と④の欲求にもあるように、他者からのつながりを人は求めていると言われています。


とまあここまで複雑な話をしたのですが、とどのつまり人は誰かの援助や協力を得て、今を生きながらえていると思うのです。例えば、普段の食事を見ても、確かに自ら働き、そこで得た金銭で食材を購入して食事をしていますが、その購入している野菜や肉、魚などは他の人が汗水を流して獲得したモノを金銭と引き換えに、頂いており、また仕事においても、サラリーマンの人は会社から仕事を頂いて、その労働と引き換えに金銭を頂いている訳です。更に先程例に挙げた芸術活動を行うにしても、絵には絵具や紙などの道具が必要ですし、音楽においても演奏する為の楽器が必要です。また僕は芸術肌ではないので、その感覚は分からないのですが、その創作する為のインスピレーションを得る際にも、他の芸術家からの影響がその背景にあるはずです。


以上のことを考えると、たとえ今自分が他人とのコミュニケーションが上手くいっていなかったとしても、たとえ誰かに対して不満を募らせていたとしても、自分の生活を支えてくれている多くの人への感謝の気持ちを忘れてはならないと僕は思います。なので、時々はそぅいった他者への感謝を思い出し、自身も誰の為に貢献する気持ちを育んでいってはいかがでしょうか。



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