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今ここにあるものの幸せ

  • 三木崇稔(みき たかとし)
  • 2019年8月21日
  • 読了時間: 2分

皆さん、こんにちは!

デームコーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。


ずっと昔、どこかのテレビでやっていた話なのですが、一休さんの愛称でお馴染みの一休宗純がある時、信者の人から何かおめでたい言葉を書いてくださいと頼まれたそうです。その時に一休さんが書いた言葉に、僕は、かなり度肝を抜かれました。


実際何といったかというと、次の通りです。

「親死に。子死に。孫死に。」


一見、一家全滅のように聞こえ、幸せどころかかなり不幸な出来事だと思いませんか?実際、信者の人もこの言葉を見て憤慨して、書いてもらった紙を破り捨てようしたそうです。そんな信者の様子を見て、一休さんはこう言いました。


「ほほう、それでは何か、お前のところでは、『孫死に。子死に。親死に』の方がめでたいのかな」


要するに、親、子、孫が一気に死ぬということではなく、親より先に、または祖父母より先に子や孫が病気や不慮の事故で亡くなるのではなく、自然の摂理で言えば寿命が先に訪れる順に亡くなることが一番おめでたいことだと一休さんは言いたかったわけですね。とんちの名人だけに、何とも回りくどい言い方だと正直思います。


ただ、テレビや新聞などで連日どこかで、事故或いは殺人事件により、子または孫が先に亡くなっており、その遺族の様子を見る度、親や祖父母より先に子孫がなくなることほど、辛いことはないなとも思います。


この世に当たり前のことなんて、一つもない。いや、人々が当たり前だと思っていることが何よりも幸せなことであると言った方が良いかもしれません。人は時として、退屈だと感じている日常から抜け出し、非日常的な体験や出来事を求める、つまり無いものねだりをしてしまう生き物ですが、たまには無いものに思いを馳せるよりも、今あるものに注目し、その有難さを感じる時間を持つことが大切だと僕は思います。



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