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セルフコーチングを学ぼうとするあなたへ

  • 三木崇稔(みき たかとし)
  • 2018年12月8日
  • 読了時間: 5分

皆さん、こんにちは!

デーム・コーチングオフィスの三木崇稔(みき たかとし)です。


ある時、僕のセミナーに参加していただいた方に、「コーチングってどんなものだと思っていますか?」という質問をしたことがあります。その方はこう答えました。


「何か問題に対して、アドバイスや答えを教えてくれるようなものだと思います。」


今日、日本でもコーチングという名前は広く知られるようになり、手法についても認知されてきているように思います。ただ、意外とコーチングとティーチングを混同して認識しているように思うのです。


そもそもコーチの語源は、ハンガリーの町「Kocs(コチ)」が由来だと言われています。

コチは、当時とても画期的で近代的な馬車の原型を製造したことから、馬車のことを「kocsi(コチ)」と呼ぶようになりました。

そこから、コーチと呼び方が変わり、ヨーロッパではコーチが馬車の代名詞となります。現在では、馬車の代わりとなる乗り物(バスや客車など)もコーチと呼ぶそうです。





人を指すコーチも勿論、馬車が由来です。馬車の役割は、現代に置き換えるとタクシーがイメージに近いと思います。


タクシーの役割は、「乗客の行きたい目的地まで送り届けること」です。つまり、コーチの役割も相談者(クライアント)を「目的や目標(ゴール)まで導くこと」であると言えます。


そのため、コーチも時にはクライアントに対し、ゴールまで導くためにティーチング(教える)をすることもありますが、基本はアドバイスや教えるのではなく、「クライアント自身の自発性や主体性を“信じ”、背中を押すこと」がコーチングの本来尽くすべき役割です。


セルフコーチングにおいても、“信じること”がとても大切になります。コーチングの場合は、クライアントを信じることに注視しますが、セルフコーチングの場合は、“自分自身を信じること”を一番の目的です。


ただ、人を信じるのは意外と勇気がいります。なぜなら人を信じるということは、「その人に裏切られるかもしれない」、「裏切られて、自分が傷つくかもしれない」という不安や恐怖を伴うからです。



そのため、コーチは日頃自分に対してセルフコーチングを実施しています。

それは、相手を信じられるくらい心の強い自分であるため、どんなことも受け入れられる心の広い自分であるために他なりません。


「では、心の強さや心の広さはどこから来るのか?」


この問いを常に明確にすることがコーチングにおいても、セルフコーチングにおいても最も重要なことなのです。


結論から言います。

それは、「今この瞬間を自分らしく生きている実感」から以外あり得ません。


僕はこの「今この瞬間を自分らしく生きる実感」のことを“使命感”と呼んでいます。

使命とは、命を使うと書きます。つまり、今この記事を読まれている方も現在進行形で命を使っているのです。



命には必ず限りがあります。「この限りある命を自分は何に使用するのか?」、この問いにはっきりと答えられるようにならないと使命感を感じることはできません。

言うなれば、コーチングは、“クライアントの使命を見つけ、クライアントに使命感を感じてもらうこと”を目指し、仕事を行っているのだと僕は考えています。


しかし、いきなり自分の使命は何かと問われて、そう簡単に答えられるものではありません。使命というのは、様々な経験や体験、行動を起こした人がようやく見つけられるものだからです。


では、自分の使命を見つけない限り、自分を信じることはできないのか?


そんなことはありません。

むしろ、自分を信じることができないと自分の使命を見つけることはできないでしょう。


人は信じることに、根拠や理由を求めがちです。根拠や理由がなければ、そのものを信じることはできない。そう思っているものです。


しかし、信じるという行為は受動的なものではなく、能動的なものであるはずです。

言い換えるなら、信じるという行為は、自分自身の意思で決定することができます。


それでは、信じるためには何が必要なのか?


それは、何かを信じるという習慣です。

普段から信じるという選択をとることができている人は、何の必要もないと思います。ただ、普段から信じるという選択をとることができていない人は、なかなか難しいことだと思います。


「人は変わることができる」


これは間違いありません。ただ、僕はこの言葉には続きがあると思うのです。

それは次の通りです。


「人は変わることができる。ただし、変わる段階がある。」


人は習慣をいう鎖に縛られています。自分を変える時、この習慣という鎖を断ち切る、または解く必要があるのです。しかし、習慣というのは荒縄のように太く、鞄に入れたままにして、絡みに絡み合ったイヤホンのようにもつれ合っているものです。


そのため、いきなり習慣という鎖を断ち切ったり、解いたりすることはどんな人でもできないでしょう。だから、いきなり変わろうとするのではなく、段階を踏んで、少しずつ変わっていくしかないのだと僕は思います。


したがって、まずは少しずつ自分を信じる習慣をつけていくことが大切です。



では、どんなことをすればいいのか?

その一つの答えとして、自分を知ることだと僕は思います。


自分がどんな人間なのか?

自分がどんな性格なのか?

どんなことが好きなのか?


そういったことを知っていくことが大切だと思います。

そして、知った後はたとえマイナスな答えが出てきたとしても、それを否定しない、自分を否定しない、それが自分を信じる第一歩だと僕は思います。

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